アメリカ旅行   全米選手権  サクラメントの散策  アーチーズ国立公園 

 競技会が早く終わった最終日、ダウンタウンへ行こうと思っても田舎のためタクシーが走っていません。結局競技場から徒歩でホテルに帰り、電話でタクシーを呼んだ。40分ほど時間を無駄にした。7マイル、25ドル。クロッカー美術館は午後5時まで。まずは時間制限のある美術館へ行き、その後オールドタウンの見学をした。
 翌日はソルトレイクシティへ移動する。ロサンゼルス行きの飛行機が夕方の出発だったので朝10時からサクラメントのダウンタウンの散策を楽しみました。サクラメントはわずか47万人ながらカリフォルニア州の州都。ダウンタウンにはカリフォルニア州会議事堂、歴史博物館、鉄道博物館などカリフォルニアを代表するミュージアムが狭い範囲にあります。19世紀半ばのゴールドラッシュの時代に人々はサクラメントを拠点として西部を目指して開拓し、サンフランシスコやロサンゼルスに到達しました。それだけにダウンタウンには多くの博物館があり一見の価値があります。ちなみにサクラメントに滞在中は日本人には一人も会いませんでした。サンフランシスコ、ロサンゼルスで飛行機の乗り継ぎした時は空港は日本人だらけ・・・


サクラメントの散策

クロッカー美術館
 クロッカーミュージアムは個人の所有で1885年にオープンした全米一古い美術館です。2階、3階が展示場で重厚な階段を上がっていきます。アジア、アフリカセクションなどもあり、日本のものでは室町時代の木製の阿弥陀如来、室町時代のヨロイ、カブト、長船祐定(おさふねすけさだ)の日本刀、ツ バ、江戸時代の下げ重箱、江戸時代の絹の金糸で織られた腰巻きが展示されていました。中国、韓国、インド、パキスタンのものも展示されています。また多くの絵画も展示されています。

        
   
 この階段は重厚なものだった  クロッカー美術館 多くの美術品が展示してある  室町時代の阿弥陀如来(木製)英語で長々と説明文があった  上:下げ重箱 下:鎧、カブト、日本刀(長船祐定銘)、左下は刀のツバ
       

オールドタウン

クロッカーミュージアムからサクラメント川に沿って徒歩5分、オールドサクラメントに着きます。ここは開拓期の米国西部の雰囲気が味わえるエリアです。歴史を感じさせる建物だけではなく、鉄道の跡や駅舎があり、往時をしのばせます。観光客用の馬車も走っていました。サクラメントに架かるタワーブリッジは1935年に建造されました。大型船が通過するときにはタ ワーの間の道路が水面と平行に上に上がり通過できる仕組みになっています。
       
サクラメント川  サクラメント名物のタワーブリッジ  観光客用の馬車  駅舎と色々な店舗
       
 ゴールドラッシュ時代の金を運搬したであろう機関車  駅に停車中の旅客車  駅舎とプラットホーム  昔の面影がある鉄道と駅
       
 駅の切符売り場(手前)  サクラメント川に大量のカモが・・・  Delta King Hotel 船のホテル、バーもあり大繁盛していた  町の中には「Gold Rush Days」の垂れ幕が・・。タクシーを急遽止めて撮影運転手に「日本のプロの写真家か?」と尋ねられた



カリフォルニア州会議事堂
カリフォルニア州の州都であるサクラメント。ダウンタウンの中心にあり、州の最高決議はここで行われる。
       
 タワーブリッジから見たカリフォルニア州会議事堂。1874年にワシントンD.C.の連邦議会議事堂に倣って新古典主義建築様式で設計・建設された。
庁舎および敷地は国家歴史
登録財に指定されています。
 入ったところにある彫刻  上を見ると吹き抜けが美しい
廊下には小さなタイルで州花?ポピーが描かれています。近年古く汚れた
タイルをはがして
洗浄し64万個のタイルをジグソーパズルのように復元した
そうです
        なぜか気の毒な州知事さん
(1975年〜’83まで2期も務めた
のに・・・)、一人だけこんな肖像画?

     悲しそうでした
 
 重厚な階段を上がると様々な展示(昔の執務室など)があります  1906年当時の知事の部屋 歴代の州知事の肖像画が並んでいます。シュワちゃんを見つけたかった
       
 本会議場、天井にはオリジナルのガス灯のシャンデリアを復元した電灯が
吊り下げられています
   議事堂から見たタワーブリッジ  カリフォルニアの空とタワーブリッジへの道端に咲く花





歴史博物館(SACRAMENTO History Museum) 

オールドタウンの一角にあり、ゴールドラッシュ当時の生活の様子がわかります。

「金だ!」1848年1月24日、ジェームズ・ワースがアメリカンリバーのサウスフォークでで金を発見。
その後5年間で50万人の人が一攫千金をねらって世界各地からサクラメントに押し寄せた。
というふうな説明。










       
 SACRAMENTO History Museumの入り口 ゴールドラッシュ時には犯罪者も増加。印刷機で尋ね者の印刷も・・・  当時の服装でガイドをしていました。英語で・・・  
       



鉄道博物館(Railroad Museum)


歴史博物館のすぐそばにあります。ここではアメリカの鉄道の歴史がわかります。西部開拓時代の蒸気機関車、大陸横断鉄道などアメリカの発展に欠かせなかった機関車が
多数展示されています。西部劇ファンなら是非見たい機関車の数々。






展示品の中に日本語(漢字)がありました。近づいてみると中国人の移民者が使っていた食器などの展示です。大陸横断鉄道の建設で、特にシェラネバダ山脈越えの鉄道建設が大変だったようです。
この時多くの中国人がテント生活をしながら働いたそうです。面白いのは「中国人は他の移民者と違い自分たちの世界を作る、低賃金で働き白人の仕事を奪ってしまう」など批判めいた内容の説明が書いてありました。


       
 Railroad Museumの外観  1863年建造の大陸横断鉄道の最初の蒸気機関車「C.P.HUNTINGTON」。アメリカの東部と西部が鉄道で結ばれ西部開拓が一気に進んだ  
       
       
       大陸間横断鉄道の寝台車。これによって快適な旅ができるようになった。
寝台は1人ずつの個室で食堂車で豪華な食事



左:アメリカでは食事に苦労する。オールドタウンのピザ屋さんに入りました。
ミディアムでも私一人では食べきる自信がない。店員と相談して2ピースを
注文した。1ピースがこのサイズ。